こんにちは、ドクターの稲葉です。
今日は保険治療に使用されている、
金属についてお話したいと思います。
なぜこの話になったのかというと、
以前に患者様からご質問があったので、
他の方も疑問に思っているのかと思い、ここで説明する事にしました。
医療用として使用されている金属は
金銀パラジウム合金」です。
保険のインレーやクラウン、ブリッジ、クラスプの作成に
広く使用されているものです。
成分としては、名前の通り、
「金」と「銀」と「パラジウム」、
それと、「銅」が入っています。
国内で作られたこの合金はJISに乗っ取ったもので、
銀が半分近くの成分を含めています。
銀は、光沢のある金属で、
シルバーアクセサリーにも使用されるように、
加工しやすいため、
昔から歯科用の金属として多く用いられてきましたが、
銀の欠点としては、硫化銀を作って
黒く変色してしまいます。
なので
耐硫化性の改善のために
金やパラジウムが添加されているのです